研修講師・カウンセリング・メンタルヘルス対策など、職場環境づくりのお手伝いを私共にお任せください。 経験豊富な講師、専門カウンセラー、専任セラピストがお手伝いいたします。

2023-03-心のビタミン

  • HOME »
  • 2023-03-心のビタミン

 シニア産業カウンセラーの藤井です。
春は温かくなり心身ともに良い季節ですが花粉に悩まされる季節でもあります。
日本人の4人に1人が花粉症であると言われています。
毎年,花水や鼻づまり,くしゃみに悩まされている人は多いと思います。
私もこの季節は,目や喉の痒みに悩まされています。先日,耳鼻科を受診したところ
「年度末は忙しいでしょう。その疲れやストレスで免疫力が落ちて症状を悪化させるん
だよね。薬も大事だけど,しっかり寝てストレスをため込まないようにしてくださいね。」
と言われました。花粉症は,くしゃみ、鼻水の症状を引き起こすだけでなく,その不快感
やストレスの影響から自律神経バランスが乱れたり、末梢神経が悪くなったりすると体調不良,基礎代謝の低下などの原因につながるそうです。花粉症対策に加えて,生活習慣の改善をすることも大切ですね。
体調に気を付けてお過ごしください。

     
そこで今月のテーマは、自分で出来る心のメンテナンス(セルフケア)第二弾です。
前号はセルフケアのステップ②までお話ししました。
(ステップ①は自身の心身の状況を知る,ステップ②は今できる簡単な心の応急処置(ファーストエイド))

今回はその続きです。
セルフケアステップ③ デイリーハッスルをため込まない
デイリーハッスルとは
日常の慢性的な煩わしい出来事(日常の中で感じる小さなイライラのこと)
具体的には,仕事でミスをしたときなどに感じる大きなストレスとは異なる、ちょっとしたイラ立ちや不満のことを指します。「待ち合わせ相手が遅刻してきた」「打ち合わせの時間が長引いた」「歩いていて人がぶつかってきた」など、デイリーハッスルの原因は人によってさまざま。一つひとつは些細なことでも、積もり積もれば大きなストレスになりかねない。それが、デイリーハッスルです。デイリーハッスルは日常生活のあらゆる場面に潜んでいますので要注意です。

     
<ディリ―ハッスル例>

・上司の話し方,注意の仕方がムカつく
・部下の仕事の進め方が遅い
・夫(妻)が話をちゃんと聞いてくれない
・友人がいちいち嫌味を言う
・子どもに何度注意をしても,守ってくれない
・隣の家の騒音が気になる
・会社までの通勤距離が長すぎる
・何度片づけても,家族が部屋を汚す  など
デイリーハッスル対応法1 ストレス原因に気づき書き出す
日々おこる小さなストレスをため込まず,早めに対処するために書き出して客観的にとらえてみましょう。
心にとどめておくと,解決できない難問のように感じられてしまいますが,書き出すことで対処法が見えてくることがあります。

<ポイント>
ここでは、仕事で大きな失敗をした,友人と大喧嘩した,交通事故にあったなど意識しなくても気づくストレッサー
(ストレス原因)ではなく,大きなストレスの陰に隠れて放置されがちなストレスについて書き出すことがポイントです。放置されているストレスは,慢性化し心のゆとりを奪ってしまします。

<ストレスに気づく視点例>     

 ✧ 仕事に関するストレス原因は?
(例) 気の合わない同僚がいる
通勤時間が長い
自分だけ仕事が多い など
✧ 家庭,家族,友人に関するストレス原因は?
(例) 自慢ばかりする友人がうっとおしい
靴下を脱ぎっぱなしにする夫
LINEの返信が遅いと不機嫌になる友人   など
✧ お金や生活に関するストレス原因は?
(例) マンション住人のごみの捨て方が悪い
ローンの支払いが苦しい
最近,無駄遣いが多くて自己嫌悪に陥る  など
✧ 心身の状態に関するストレス原因は?
(例) 最近眠れない
あまり食べていないのに体重が増えた
肩こりが激しい             など

デイリーハッスル対応法2 ストレスがかかった時の心身の反応に気づいて書き出す
ストレスがかかった時の心の反応,体の反応を知ることがセルフケアに役立ちます。
心身の状況から,ストレス原因に気づくこともあります。

(例)最近,食欲がなく眠れない→その原因は?→異動があり,慣れない環境に緊張しているのかもしれない

 (書き出し方例)
  ストレスの原因やストレスを受けた時の心身の状況を「へぇ~今これがストレスなんだ」「ストレスがかかると
こんな風になるんだ」と,冷静に受け止めることがストレスケアの第一歩です。

デイリーハッスル対応法3 自分のご機嫌を取る(最適なセルフケアを探す)

「機嫌」をとる
 ストレスがたまってやる気がおきない,漠然とした不安で眠れない,人間関係で疲弊している・・・
こうした心の疲れを回復させる方法は,自分で自分のご機嫌を取ることです。
家族や友人,同僚や上司など周囲の心の状態をうかがうのは日常的に行っていることだと思います。
周囲の心の変化には敏感に反応できても,自分の心のご機嫌をうかがったことがあるでしょうか。

     
自分の機嫌を自分でとるってどういうこと? ➡ 自分の辛い・イライラ・不安などを自分で解消すること。
具体的にいうと,自身の心の状態を把握して,今の気分にあったストレス解消を行うこと。
前号からお話ししている「セルフケア」のことです。
大切なのは,周囲の方のご機嫌をうかがうように「今日の自分のご機嫌はどうかな」と自分に興味を持つこと,
自分を大切にする気持ちです。
もちろん,「今は誰かに労わってもらいたい」そんな時もあってもいいと思います。

     
手順1  今日のあなたのご機嫌はいかがですか? 
携帯電話の絵文字の中で,今日の自分の心に近い表情を探してみましょう。
私は,自身のメンタル日記として携帯のスケジュールに今日の気持ちに近い顔文字を記しています。
先月は

     
     
が多くありました。比較的ご機嫌だったようです。
     
手順2  五感を使って自分のご機嫌を取ってみましょう。
今、何がしたいですか?
 旅行 ・食べ歩き ・ゆっくり温泉 ・サウナで整う ・映画 ・カラオケ・・・
ご機嫌を取る方法が思い浮かぶ方は,実行してみましょう。

思いつかない場合は,マインドフルネスを試してみませんか?
マインドフルネスとは「ただ目の前のことに集中する心の状態」のことです。

例えば、
・朝、コーヒーを飲む時に,ただ飲むのではなく,香りに集中して味わってみる
・愛犬や愛猫をただ撫でるのではなく,その毛並みのモフモフとした感覚を感じ取る
・食事の際、何かをしながら(テレビを見たりなど)食べるのではなく,食材の香りや色,触感などを味わいながら食べる
など

 「ただ目の前のことに集中する状態」でいられるようになると、脳の疲労が減り、集中力や想像力、幸福感などが高まることが近年の科学的な研究で明らかになってきました。スティーブ・ジョブズ ビル・ゲイツ マイケル・ジョーダン 松下幸之助 稲盛和夫 イチロー 本田圭佑…多くの起業家やスポーツ選手が実践しています。
     
     
 前号に引き続き,セルフケアについてお話いたしました。できる範囲でセルフケアにチャレンジしてみてください。

お気軽にお問合せください。 TEL TEL / FAX 099-203-0259 10:00~17:00

PAGETOP
Copyright © 働く人の心の保健室 ガトウリア All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.