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2022-03-心のビタミン

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 春の6Kという言葉をご存じでしょうか?
気温差、乾燥、花粉、雷、強風と黄砂の頭文字が全て『K』!
春はこれらに注意が必要です。
寒暖差で体調を崩しやすく、年度末の忙しさや環境変化の準備など
身体だけではなく心の疲れも感じやすくストレスフルな季節です。

     
そこで今回は、ストレスを感じやすい気質(HSP)についてお話しいたします。

・人の視線が気になる
・上司から言われた一言が胸に残る
・悩みごとがあると食事が喉を通らない
・気になることがあると仕事に集中できない
●どうして自分はこんなに気にしてしまうんだろう……そう疑問に思ったことはありませんか?

     
些細なことを気にしすぎてしまったり、人より疲れやすかったり……。日々生きづらさを感じている人は HSP かもしれません。
                               
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン/Highly Sensitive Person)とは、
視覚や聴覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすいという気質のこと。
人一倍敏感なのは、生まれ持った気質なのかもしれません
全人口の15~20%(5人に1人)の割合で、生まれつき人一倍敏感で、

周りからの刺激を過度に受け取ってしまう人がいるそうです。

     
心理学者のエイレン・N・アーロン氏が提唱している「HSP=Highly Sensitive Person
(ハイリー センシティブ パーソン)」は、日本では、まだまだ知られていないのが現状です。
HSPは異常なことではなく、生まれ持った特性、気質です。

HSP(ハイリー センシティブ パーソン)の特徴
アーロン博士によると、HSPには「DOES(ダス)」と名付けた4つの特性があるそうです。
     
特徴① 【 Depth of processing 】 考え方が複雑で、深く考えてから行動する
①一を聞いて、十のことを想像して、考えられる。
②調べ物をはじめると深く掘り下げ、その知識の広さを周囲に驚かれる。
③お世辞をすぐに見抜いてしまう。
④物事を始めるまでにあれこれ考え、時間がかかる。
⑤その場限りの快楽よりも、生き方や哲学的なものごとに興味があり、浅い人間や話が嫌い。

     
     
特徴②  【 Overstimulation 】刺激に敏感で疲れやすい
①人混みや大きな音が苦手
②友達との時間が楽しいものの、気疲れしやすく帰宅すると、どっと疲れる。
③映画や音楽、本などの芸術作品にとても感動して、泣きやすい。
④人の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない。
⑤繊細なことに過剰なほどの驚いてしまう。

     
     
特徴③ 【 Empathy and emotional responsiveness 】人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすい
    ①人が怒られていると自分のことのように感じて、傷ついたり、お腹が痛くなったりする。
②悲しい映画や本などの登場人物に感情移入し、号泣したりする。
③人のちょっとした仕草、目線、声音などに敏感で、機嫌や思っていることがわかる。
④幼児や動物の気持ちも察することができる。

     
                                 
特徴④ 【 Sensitivity to subtleties 】 あらゆる感覚がするどい
①電化製品の機械音や時計の針の音が気になってしまう。
②強い光や日光のまぶしさなどが苦手
③近くにいる人の口臭やたばこの臭いで気分が悪くなってしまう。
④カフェインや添加物に敏感に反応してしまう。
⑤肌着のタグやチクチクする素材が気になってしまう。
⑥第六感がはたらき、よく当たる。

     
このほかにも、絶対に一人の時間は必要な人や、子どもの頃に親や先生に「繊細」「人見知り」と言われる人もHSPの可能性が高いといわれます。
でも、この4つのうちに1つでも当てはまらない人はHSPではないと定義されています。

     
HSPをもっと詳しく知りたい方へお勧めの本

●自分を愛せるようになる自己肯定感の教科書
エイレン・N・アーロン 著 片桐恵理子 訳 
●ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ
エイレン・N・アーロン 著 冨田香里 訳

     

HSPのチェックリスト
1. 人の気分に左右されやすい
2. 大人数の飲み会や集まりが苦手で、いつも居心地の悪さを感じる
3. 急な予定変更にパニックになってしまう
4. 疲れやすく、1人の時間が欲しいと感じる
5. 友達が狭い範囲に少ししかいない
6. 人の輪に上手に入っていくことができない
7. 好きな人や友達、職場の人などに本音で話せない
8. すぐ人を好きになったり、相手に依存したりしてしまう
9. 職場で周りの目が気になる
10. 小さなミスにも激しく動揺する
11. 一度に複数のことができない
12. ミスが怖くて仕事に時間がかかる
13. 仕事を頼まれると断れない
14. 怒っている人やトラブルを見ると落ち込む
15. 同僚との雑談や表面的な会話が苦手
16. 仕事で注意されると、自分が全否定されたような気になる
17. 人混みで疲労困憊する
18. いまの仕事が向いてない気がして転職を繰り返してしまう
19. 体調がすぐれないことが多い
20. ちょっとしたことで落ち込みやすい
21. 職場異動や席替えなど、環境の変化にうまく対応できない
22. 相手が望むとおりにしようとして疲れてしまう
23. 時間にいつもギリギリ、もしくは遅れてしまう
24. 自分で決めるよりかは他人に決めてもらう傾向がある
25. 結果を出そうと頑張りすぎてしまう

出典:HSPのすべて|特徴・診断・適職・敏感で生きづらい理由と対処法について

     
     
自分がHSPだと気づいたら…
再度申し上げますが、HSP自体は病気ではありません。
HSPの特性によって心が刺激を受けすぎた結果、仕事や日常生活に影響が及んだり、ストレスによるうつ病や胃腸炎などの疾患に移行してしまったりなど、マイナスに作用することがあります。
日常に支障が出て、自分一人では対処できないようであれば、専門家に相談することをお勧めいたします。
HSPは欠点ではありません。むしろ他者への気遣いや心配りのできる長所となる部分もたくさんあります。
もし繊細であることで生きづらさを感じるなら、まずは「HSPであることによって自分は何に困っているか?」を知ることが大事です。その困りごとやつらさを取り除くために行動や環境を工夫し、自分の特性に合わせた対処法を考えていくことが大切です。

お気軽にお問合せください。 TEL TEL / FAX 099-203-0259 10:00~17:00

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