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2021-12-心のビタミン

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 シニア産業カウンセラーの藤井です。
寒さが本格化してきましたね。また、コロナウィルス関連の
(オミクロン株など)心配なニュースも入ってきましたね。
風邪や感染症に十分注意してお過ごしください。

あと1か月足らずで今年も終わります。
皆さんにとって、今年はどんな年でしたか?
幸せを感じる瞬間、辛さに負けてしましそうな時間・・・いろいろあったことと
思います。私の一年は、皆様のサポートを通じて様々な学びの年でした。
皆様の職場に訪問した折、研修でお会いした時にお声かけ下さる皆様に
支えられました。改めて感謝申し上げます。

また来年も、皆様の心の健康のサポートを全力で行ってまいります。引き続きよろしくお願い申し上げます。
     
12月は「職場のハラスメント撲滅月間」です
     
厚生労働省では、12月を「職場のハラスメント撲滅月間」と定め、職場のハラスメントをなくし、みんなが気持ちよく働くことができる職場環境をつくる運動を強化しています。
 そこで、今回は、ハラスメントが起きない職場づくり必要なことをお伝えいたします
     
ハラスメントのない快適な職場は、心理的安全性(Psychological safety)の高い職場です

 心理的安全性が高い職場とは 
    →組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態の職場

  • 互いを尊敬している。
  • 不安なことがあってもメンバー全員で取り組むことができる。
  • ありのままでいられるなど、ポジティブな発言が多い。
  • 日頃からミスや失敗について率直な意見交換を行っている。
  • 常に笑いやユーモアがある。

上記のような職場では、ハラスメントは起きにくく、人間関係が良好で休職や早期退職者等が少なくなります。

 反対に、心理的安全性が保障されない職場には以下の傾向があります。

  • 人の顔色をうかがって仕事をする。
  • ミスをしたときに許されず一人で抱えることが多い。
  • 男女によって仕事や役割を区別される。
  • 他者に無関心で協働できず、職員が孤立する。
  • 心身の不調者が増加する。
  • 不平不満が多くモチベーションが低下し、生産性も上がらない。
  • ハラスメントが横行する

皆さんの職場の心理的安全性は保障されていますか?
心理的安全性の保障感じられる要素は以下の4つになります。

①話しやすい職場
②助け合いのある職場
③挑戦する職場(新しい提案や現状の見直しを行える職場)
④新奇歓迎できる職場(自分とは違う個性や価値観を受け入れられる)


話しやすく、助け合いの精神があり、新しい提案や現状の見直しができ、多様性を受け入れられる職場づくりのためには、まずは、職員へのマネジメントの仕方を見直す必要があります。
部下や後輩のいらっしゃる方、ご自身を振り返ってみませんか?
イソップ童話「北風と太陽」をご存じでしょうか。

 北風と太陽  ~あらすじ~ 
北風と太陽がある日お互いに力自慢を始めます。
言い争うばかりで決まらない・・・そこで、「旅人の上着をどちらが脱がせることができるか」と勝負をすることにします。
北風は、力いっぱい風を吹いて上着を吹き飛ばそうとします。しかし旅人は寒さに耐えかねて、今まで着ていた服に1枚重ねて着てしまいます。北風は旅人の服を脱がせることができませんでした。太陽は、ぽかぽかあたたかく旅人を照らしました。
すると旅人は暑さに耐え切れず、今度は自ら上着を脱ぎ、水浴びを始めました。
勝負は太陽の勝ちとなりました。
あなたは北風派? 太陽派?
北風の上司(先輩)→力づくで、従わせようとする上司(先輩)
  • 怖くて萎縮。
  • 自分を出すことをやめる。
  • 一旦その力に従ってうまくいったとしても、自分でやった達成感を味わうことはなく、やらされている感が募り不満の蓄積につながる。
太陽の上司(先輩)→やらされている感なく、目標達成にむけて見て支援してくれている上司(先輩)
  • 萎縮することなく自由な意見交換ができる。
  • 信頼関係構築につながる。
  • 指示されているわけでないのに、自然と目標達成に向けて促されている状態。
  • 自分から行動することができ、自信にもつながる。

大人になって改めて読んで見ると、この話には非常に大事なメッセージが込められていると感じませんか。
それは「相手を無理やり変えようとするのではなく、自分が相手に合わせた行動をすることで、相手の行動が変わる」というところではないでしょうか。

北風は、強引に相手を無理やり動かそうとしても上手くいかず、旅人はむしろ反対の行動(服をしっかりつかむ)をすることになりました。これを仕事の場面で考えてみましょう。上司が部下の話を聞かずに一方的に指示をする。上司と部下の関係なので、部下はしぶしぶながらも指示に従うことになるでしょう。しかし、この上司とはこれ以上一緒に仕事をしたくないという気持ちが積み重なっていくことになります。

太陽についても考えてみましょう。旅人は自分自身の自由な意思で服を脱いだのでしょうか?そうではありません。太陽が照らして暑くなったからから脱いでいます。太陽は自分が意図した結果に旅人を持っていこうとしていますね。
仕事の場面でこれを実践する場合は、部下がやらされていると感じないぐらいのさじ加減で上司が指示を出せるかが重要となります。
そのためには、部下のタイプに合わせたアプローチを取る必要があります。
例えば、とにかく自分に任せてほしいという部下と、上司から細かい指示を出してもらった方がいいという部下がいたとします。二人は求めているもの、避けたいものが違います。
上司はこの二人に異なるアプローチで指示を出す必要があります。このアプローチが上手くいけば、部下はとても気分よく仕事をすることができることでしょう。

無理やり、言うことをきかそうとしても、人は反発する。
そうではなく、柔らかく包み込むように、納得できるようにすれば、人は自ら動き出す。
指示命令では、体は動いても、気持ちは動かない。
納得とやりがいが得られた時、人の心は動く。
北風の冷たさではなく、太陽のあたたかさをもって接さなければ職場はうまくいかない。そう思います。

 

年末年始休暇 12/29~1/6となります。

来年は、1/7(金)より営業いたします。

 

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