シニア産業カウンセラーの藤井です。
令和5年も明けて既に2か月が経とうとしています。
昔から「1月は行く 2月は逃げる 3月は去る」と言われるように4~12月に比べて、1~3月は月日が過ぎるのが早いように感じます。年度末でもあり、決算、進級、進学、就職、引っ越しなど新生活を迎える行事が目白押しです。誰もが一年で一番忙しい時期でしょう。実際の活動日数の少なさと、慌ただしさが、月日の過ぎるのを早く感じさせるのかもしれませんね。寒暖差があり,花粉の影響もあり,体調管理が難しい時期ですのでお身体大切にお過ごしください。
「1月は行く 2月は逃げる 3月は去る」では…4月は?
プロローグでもふれたように、日本では『1月は行く、2月は逃げる、3月は去る』などと表現します。
4月はどんな月なのでしょう?調べましたが,かわかりませんでした。皆さんにとって4月はどんな月ですか?
わたしは、4月は「知る」月だと感じています。
「新しい○○を知る季節」
新しい環境を知る
新しい友人・同僚を知る
新しい仕事を知る
新しい街を知る
新しいカフェを知る
新しい自分を知る
新年度は何かと変化が多く,心にも体にも大きく負担がかかる時期です。
その負担を少しでも軽くするために今から準備しましょう。
そこで今月のテーマは、自分で出来る心のメンテナンス(セルフケア)第一弾です。
日々多くの方のカウンセリングをしています。カウンセリングを通じて回復して元気を取り戻していったクライアント(相談者)さんは、セルフケア(自分で自分を上手に助けること)がうまくできるようになった方だといっても過言ではありません。セルフケアは心の回復のカギです!!
ここでお話しするセルフケアは、一人ぼっちで孤独に自分の心をケアすることではありません。
「誰かに相談する」「誰かの手助けをもらう」ことはセルフケアの選択肢の一つです。
自分のことは誰よりも自分が分かっていると思いがちですが,意外と周囲の方が分かっていること,気づいてくれることの方が多いかもしれません。
セルフケアは、「一人ぼっちで行うのではなく,周囲と助け合いながら行うこと」だと理解してください!! これは重要なポイントです。
セルフケアステップ① 以下の2つコップを使って,今の自分の心身の状態をチェックしてみましょう。
今、あなたの心の中にある苦しさや幸せはどれくらいの量でしょうか?塗りつぶしてみましょう。
ここでは、苦しさの量にフォーカスしたいと思います
半分以下 半分を超える 8分目を超える コップからあふれ出している
8分目以上だった方,毎日,苦しさの中にいながらも頑張っていらっしゃいますね。
もしかしたら、苦しすぎて,何が原因なのか分からなくなっているかもしれません。
8分目を超えた方は、心のファーストエイド(応急処置)にとりかかりましょう。
今は、苦しさが少ない方もセルフケアの方法として参考にしてください。
セルフケアステップ② ファーストエイドにとりかかる
いくつかご紹介しますので、できるものから始めてください。
自分の手で体の痛みのある場所,疲れているなと感じる場所を優しく撫でたり,トントントンと軽くタッチしたりする
※目を閉じて,ゆっくり数を数えながらやると効果的
この方法はEFTタッピング法と呼ばれる感情解放テクニックです。
「Emotional(感情)Freedom (自由) Technique(手法)」を略してEFT(イーエフティー)と呼ばれており、臨床医学に基づき科学的根拠も証明されている手法です。誰でも簡単に実践できるストレスケアのテクニックとして、世界中で実践されています。
心を覆っているモヤモヤを言葉にしてみましょう。下記の吹き出しに大きな文字で書き出してみましょう
紙が小さい場合は,手元にあるチラシの裏などに書きなぐってみましょう!!チラシの裏などに書いたものは一気にぐしゃぐしゃに破って捨ててください!!
ファーストエイド3 心を守る(セーフティー・ブランケット)
セーフティー・ブランケットとは、傷ついた心を「一瞬でホッと癒してくれる」方法。 柔らかくて大きなものに包まれてみましょう。人はふわふわしたものに包まれると安心します。その時にからだを丸めて包まれると,より安心感が増し落ち着いた気分になります。また、実際に毛布などに包まれなくても、ツラいとき、さみしいとき、くやしいときに自分が「ホッとできるもの」を想像することで心を落ち着かせることもセーフティー・ブランケットの効果を得ることができます。 ※やわらかいぬいぐるみを抱きしめるのも効果的です |
「手は第2の脳」手は第二の脳と言われています!
手からの様々な刺激は神経を通じて脳へ情報が伝わります。
この情報の行き来が上手く行くことにより
運動機能や感覚機能を向上させ、さらには脳の働きを向上!脳の血流を促進し、脳ストレスを緩和と手を動かす事によりストレス緩和ができます
私のしている手を動かすストレス緩和
「グーパー運動」 てのひらを閉じたり広げたりする プチプチ(緩衝材)をひたすらつぶす
野菜をみじん切りにする シュレッダーを使わずにハサミで紙を細かく切るなどなど・・・
以下の図を参考にSOSを出せる相手や機関をピックアップして,いつでも相談できるように準備する。新たに相談できる人や機関ができたら,追加しましょう。ピックアップしたメモはいつでも見ることができるようにしておきましょう。相談することは自分を助ける大切なセルフケアです!!
心の健康のカギはセルフケアを身に付けることです。
今回は、セルフケアのステップ②までお話ししました。続きは次号で・・・