シニア産業カウンセラーの藤井です。
早いもので、今年もわずかとなりました。
年の瀬にむけ、お忙しい日々だと思います。体調に気を付けてお過ごしください。
今回のテーマは「涙活」です。 涙の数だけストレス解消！！
年末といえば大掃除、今年の心のモヤモヤを「涙活」で大掃除しませんか。 
昔から「寝る子と泣く子はよく育つ」と言われますが、泣くこと眠ることは
大人にとっても心身によいことです。大人になると泣くことは恥ずかしいこと、
子供っぽい行為だと思いがちですが、泣くことは心のケアにつながります。
そこで今回は、感情による涙のメカニズムや、泣くとストレス物質を排出できたり、
苦痛を緩和するといった涙の健康効果について、お話ししたいと思います。
とはいっても、「そう簡単には泣けないなぁ…」という人のために、名作映画もあわせてご紹介いたします。
涙とストレスの関係
「あんなに辛かったのに、わんわん泣いたら気が晴れた！」そんな経験はありませんか？
なぜ泣くとスッキリしたり、リラックスするのか―涙のストレス発散効果についてお話しします。 
感情と涙は切っても切れない関係があります。
☆ 喜びは、期待していることが実現したときの感情。
☆ 不安は、期待していることが実現しないのではないかと思ったときの感情。
☆ 怒りは、当然期待していることが実現しなかったときの感情。
☆ 悲しみは、期待していることを完全に失ってしまったときの感情。
☆ 深く絶望している人は、一切期待しないので、感情が生まれません。
だから、ひどい鬱になると無表情になり、感動的なシーンに接しても、嬉しくもなければ悲しくもなく、泣くこともないのです。最近、「感情が動かなくなったなあ」「この数年、泣いたことがない」という方は少し心が疲れているかもしれません。
涙の成分
感情によって涙が流れると、脳から分泌されるホルモンの「プロラクチン」や、副腎皮質刺激ホルモンの「ACTH」、副腎皮質ホルモンの「コルチゾール」といったストレス物質も涙と一緒に体外に流れ出ます。
つまり、感情がたかぶって流れる涙には、ストレスの原因になる物質を排出する重要な役割があるのです。
また、涙にはストレスによって生じる苦痛をやわらげる脳内モルヒネ「エンドルフィン」に似た物質も含まれているといわれています。
目にゴミが入ったりして涙が出てもストレス物質は流れませんが、
悲しいときや悔しいときに思いっきり泣くと、ストレス物質を排出し、苦痛を緩和することができます。
これをカタルシス効果といいます。
感動的な映画や悲しいニュースを見て泣く
自分にも過去につらい経験がありながら、思いっきり泣いた体験がない人です。
「しんどいのは私だけじゃない」とか、「しょうがない、人生にはそんなこともある」などと、自分のあるがままの感情を押し殺してきた人です。 
（泣けるタイミングが来たら思い切り泣いていいんです。頑張ってこられたのですから・・・）
泣きたいのを我慢してきたり、自分の感情を抑えながら生活してきた方は、思い切り泣くことがストレス解消になります。
また、映画を観たときに限らず、例えば、母親を亡くした人が、その母親の作る卵焼きが大好物だったとしたら、定食屋さんの卵焼きを見ただけで母親を思い出して涙があふれることだってあります。
過去に思い残しがあって、満たされない思いがあれば、何かのきっかけで涙になります
泣くことは、抑圧していた感情を開放するきっかけになります。
涙のスイッチを入れる方法 
心をリラックスさせる
緊張状態だと、泣きたくても涙が出ないことがあります。好きな音楽を聴いたり、
お気に入りのアロマの香りにいやされたりするのもおすすめです。
自分なりの、ゆったりと心がリラックスする方法を探してみましょう。
お風呂に入る
お風呂だと人目を気にせず泣けるという人は多いのではないでしょうか。
浴室はシャワーで音を消すことができ、家族など同居している人がいても、遠慮なく泣くことができます。
誰にも気付かれず泣きたいときなど、自分の心を解放する場所として、浴室はおすすめです。
泣くことを恥ずかしく感じてしまう人は、「お風呂では泣いても良い」と自分にOKを出してあげましょう。
自然に触れる 
忙しい毎日に心が疲れているときは、自然を感じられる場所へ
行くのもおすすめです。海や山など自然に触れることで、気持ちを
素直に吐き出せるようになります。夜景を見に行くのもお勧めです。
「涙活」にお勧めの作品
周囲の方と、涙活にお勧めの作品について話してみるのもいいですね。
世界が泣いた！チャップリン映画の金字塔
街の灯
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人間ドラマを極めたクロサワ映画の真骨頂
生きる
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スカッと快い涙があふれる圧巻のクライマックス！
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