シニア産業カウンセラーの藤井です。
毎日お疲れ様です。気圧の変化や気温の上昇、冷房による体の冷えなど
体調管理が難しい時期ですね。心身の疲れを感じたら早めの対処をしてください。
異動等で職場環境の変化があった方は、新年度スタートから3か月の今頃が
一番体調を崩し安いです。セルフケアに努めてください。
今回のテーマは職場のコミュニケーション「伝える」
みなさんはこんな経験はありませんか?
・しっかり伝えているのに相手に伝わらない
・同じことを何度言っても動いてくれない
・自分の意図とは違うニュアンスで受け取られる
・相手を思って言った一言が、相手を怒らせた
なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか?
職場のストレスの9割は人間関係だといわれます。
年齢、性別、性格、価値観、経験値、スキルなど違うものを持っている人間の集まりが職場です。
この違いから、人にはそれぞれ、自分の考え方の尺度や基準を持っています。
それを俗に「ものさし」と表現することがあります。
性格・価値観が違うと、ものさし(価値判断の尺度や基準)がまったく違ってきます。
「良かれと思って言ったのに、相手を怒らせてしまう」のは、その違いが原因と考えられます。
しかし、性格や価値観の相違を意識してコミュニケーションをとる人は少ないです。
相手に響く言葉、響かない言葉
自分ではしっかり伝えているつもりでも、相手にとっては
言葉が足らずに心に響かない。
または、強烈な言い回しに聞こえてしまい、受け入れることが
できず結果として相手の心に届かないことが起きてしまいます。
あなたが言ったことを、相手が笑顔で聞いてくれたら嬉しいですよね。
伝わるように話すには・・・
自分のタイプを知りましょう
こんな時、どう言われたら納得して行動できますか?
(例) 仕事の進捗状況が思わしくないときに、素直に聞ける言葉はどちらでしょう?
① 今のままでは納期に間に合わなくなるよ。だからさっさと仕事を片付けてしまおう・・・(発破をかける)
② この調子で頑張れば、納期に間に合うよ。さぁ、もうひと踏ん張りしよう・・・(励まし)
あなたはどちら?
※リスクを避けたいという思考が強いので、リスクを避けるための助言が響きます。
タイプ②の声掛けでやる気がおこる方は、
※その行動によるメリットに関心を持ち、プラスイメージの助言に対してモチベーションが湧きます。
スムーズな意思疎通のための「伝え方」
お互いが同じタイプならコミュニケーションの齟齬が起きにくいかもしれません。
しかし、問題なのはタイプが違う場合です。
タイプ①の人に②のような助言をする、もしくはタイプ②の人に①のような助言をすると、響かないばかりか、不快感を与える場合さえあるので、注意が必要です。
考えてみましょう
自分の同僚や部下にどんな伝え方をしているでしょうか?
同僚や部下へはどんな伝え方が効果的なのでしょうか?