心の変化に気づきましょう
●心の活気の低下を示す3つのサイン
心のサイン
やる気が出ない、おっくう、何事も面倒に感じる、憂鬱、楽しいことがない、自分が生きていても仕方ない、といった感情です。
周囲から見て、なんとなくだるそう、面倒そう、仕事を頼みにくい感じがするというものです。
また、いつもよりイライラしたり、怒りっぽくなる人もいます。
誰でもこうした気分になることがあるものですが、気分が落ち込み何をしても気分が変わらないまま
2週間続くときは、専門家に相談することをお勧めします。
行動のサイン
朝起きられなくなり遅刻が多い、無断欠勤、服装やメイクがきちんとしていない、仕事でミスが多い、仕事の能率が落ちる、決められない、家事ができないなどです。
職場で最も気がつきやすいのはこうした行動のサインです。デスクでぼんやりして集中していない様子から変化に気がつくこともあります。ランチに行ってもあまり話をしない、表情がないなど
何か違和感を感じるのが行動のサインです。
身体的サイン
睡眠の質が低下して夢を見やすい、朝早く目が覚めて眠れない、あるいは逆に眠くてたまらない、食欲が低下する、過食になる、ほか発熱、体の痛み、胃腸障害などさまざまな症状が出ることがあります。
<心の変化に気づくポイント> | |
身近な人のいつもと違う様子に気づいたら・・・
●まず声かけし、メッセージをおくる
身近な人にこうした異変を感じたら、まず声かけをしてみましょう。
その際「価値観の押し付け」にならにようにではないようにしましょう。
いきなり「何か変だから病院に行くように」などと言われても、自覚症状がない場合、その言葉を受け入れることはできません。
まずは、
・自分は最近忙しいけどそちらはどう? 疲れていない?
・暑かったり涼しくなったりで疲れるよね。体調どうですか? など共通のテーマをもとに声かけをして話し合うきっかけを作り、必要なときは手伝いますよというメッセージを伝えます。
職場などでは、お昼に一緒に行こう、あるいは仕事終了後にちょっとお茶を飲もうなどと誘って話をする機会を作ることもいいと思います。
(新型コロナの影響で3蜜は避けなければなりませんが・・・)
●人に助けを求めることに心理的な抵抗も
人に自分の弱みを見せたくない、という気持ちが誰しもあるものです。
それゆえに、気持ちが落ち込むという話は、自分からなかなか切り出せないことが多いのです。
周りからちょっとした声かけをされることが、話すきっかけになり、不調の早期対応につながります。
仕事上の役割に縛られている場合、「まじめな人」「頑張りすぎる人」「弱音を吐かずにやり抜く人」というイメージで仕事をしてきた方は、自分から「つらい」とは言えず自分をさらに追い込んでしまうことがしばしばです。 プライベートでも身近な人ほど心配をかけたくない、という思いで元気なふりをしてしまい周囲が気づかないこともあります。
一人で抱え込まず、周囲と協力してお互いの心の健康を守りましょう。