「心が折れてしまわないように」
弊社は、研修・講演・各種セミナー・カウンセリングで、働く方々の心のサポートを行っております。
先日も、「心が折れてしまいました。もう限界です。話を聞いてください」と電話がありました。
会社の人間関係に疲れ、仕事の量に体がついていかず、仕事のやりがいを見いだせず、プライベートと仕事のもろもろの板挟みでもう息が詰まってしまう。
何のために仕事をして、何の為に生きているのかわからない
このような相談が増えています。
眠れない、食欲もない、起きられない、日課だった愛犬の散歩にも出かけられない。
私は、「鬱でしょうか?」「病院に行った方が良いのでしょうか?」そんなご質問も多い現状です。
ストレス社会とも呼ばれる現代において、実際にうつ病に苦しむ人はどれくらい?なのか
軽度のものから重度のものまで合わせれば、年間で約500万人にうつの傾向が見られるといわれていますが、病院やクリニックに行く人は、約100万人ほど にとどまるとも言われています。
うつ病は特別な人が罹るものではなく、誰もが罹患の可能性を秘めています。
労働者のうつの原因の多くは、業務量や仕事との相性ももちろんありますが、職場の人間関係が原因といわれています。上司との付き合い方や職場の雰囲気だけでなく、取引先(顧客)との関係もその一因になります。
うつの要因のストレスですが、多少であれば、それに対抗してやる気がでることもあります。
ストレスが自分の許容量を超えてしまうと、日常生活がままならない状況になってしまいます。
ストレスで心が折れないために、普段から自分の心身の状態を観察しましょう。
① 憂鬱で重苦しい気分が続いている
② 毎日の活動や人間関係に興味や喜びを感じない
③ 著しい食欲の増減や体重の増減がある
④ 眠れない、寝すぎ、早朝から目が覚める、夜中に目が覚める
⑤ 焦燥感がある
⑥ 疲労が取れない、すぐに疲れる
⑦ 自分の存在価値が感じられない
⑧ 思考や決断力が減退
⑨ 死にたい気持ちが続いている
上記の9項目のうち、2週間以上ずっと続いているものが半分以上ある人は要注意で、早めに医師に相談をおすすめします。
また、厚生労働省がホームページで公開しているストレスチェックも有効です。
心が折れてしまう前に、誰かに心の内をはなしてみてはいかがでしょう?