今年も半分過ぎてしまいました。九州では梅雨の雲、台風の雨雲による雨が続いています。
「身体も心もすっきりしない」という言葉をよく耳にします。体調に気を付けてお過ごしください。
今回は、売り上げ数100万部を突破し、現在注目を集めるアドラー心理学の本『嫌われる勇気』についてご紹介します。
<こんな方におすすめ> ・ 本当はもっと頑張りたいのに頑張れない ・ つい、誰かのせい、環境のせいにしてしまう ・様々な現状について不満を抱えてはいるが、 変えたいと思っても変えられない ・何かと理由をつけて現状を打破していない人 ・劣等感や他者との比較で疲れてしまっている人 ・自分が好きになれない、または他者を好きになれ ない、信頼出来ない人 |
我々日本人は、どちらかというと「どうすれば人に嫌われないか?」と「なるべく人に好かれるように」教育され、今まで育ってきています。それは、日本人の人柄の良さにもつながっています。
反面、その考えが、自分を苦しめ悩みを増やし生きにくくしているのかもしれませんね。
今回お勧めする「嫌われる勇気」は、「迷いがあって前に進めない」「自堕落な毎日を送りつつ、今のままでいいのかな」と思い悩むときにお勧めの本です。
<本の概要>
「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」は共にアドラー心理学に関する本です。どちらも、「青年」と「哲人」の2人が登場します。「世界はシンプルで、人は誰でも幸せになることができる」と説く「哲人」と、「哲人」を論破せんとする「青年」の会話形式で物語が進んでいきます。この物語の中でアドラー心理学とは何か、人は幸せになるためにどうしたらよいかという話が事例を交えて展開していきます。
作中では青年が、読者が感じる疑問を哲人にぶつけてくれています。
その中で、哲人からは、トラウマなど存在しない、自分の課題と他者の課題を切り分ける、教育は叱っても褒めてもいけない、承認欲求の否定、愛は落ちるものではないなど、今まで耳にしたことの無い説が次々と出てきます。青年は、読者の期待に応えそれにいちいち反発するのですが、最終的にはなるほどと納得できる説明が待っています
<登場人物>
哲人→アドラー心理学の研究者。元々はギリシア哲学を研究していたが、その中で出会ったアドラー心理学に影響を受けアドラー心理学の研究を始める。青年の様々な質問にアドラー心理学(他哲学)の見地から答えていく。
青年→哲人を論破しようと哲人の書斎を訪ねてきた。基本ネガティブで、わりとウジウジしてる。かなりこじらせた見地から様々な質問を哲人に投げかける。登場人物の青年はネガティブで、コンプレックスを抱えており、今の生活もうまくいっていないという立場です。この状態で「世界はシンプルで、人は誰でも幸せになることができる」と説く哲人の書斎を訪ねる。しかも相手を論破するためだけに。そして最後にはアドラー心理学に納得して人生の転換を図ります。
<心理学者アドラーとは> アルフレッド・アドラー(1870年2月7日-1937年5月28日) アルフレッド・アドラーは、オーストリア出身の心理学者・精神科医。 フロイト博士やユング博士と並ぶ、 精神医学・心理学界の巨人の1人。 アルフレッド・アドラーは彼が46歳の時に第一次世界大戦に召集され、そこで軍医として、多くの神経症の患者の治療に携わる。 患者とのやり取りの中で、彼は共同体感覚(個人の心と心の繋がり)こそが最も大切だと感じ始め、その考えがアドラー心理学の基礎となる。 |
◆「人は変われるのか」「幸せとは何か」「自由とは何か」を軸とした、人の心の求める本質に迫る心理学。